上海水道物語   by福山の水道屋さん 2006/5/3
機会あって 中国 上海へ行ってきま
した。上海の人口は、約1300万人。
(中国は13億人)驚異的なスピードで
新しい歴史をきざむ アジア最先端の
都市上海。黄浦江東側 浦東は、現在
の上海の開発の象徴です。真中は、
アジア一の高さを誇る東方明珠電視塔です。

地球型の形の建物は、上海国際会議場
右端に写っている建物は、のちほど紹介します
88階建てのホテル グランド ハイアットです。
今日の上海の象徴です。1990年代以前は
何もなかったなんて 信じられんです。
数字で見る中国 (2001年)
GDP 約1兆米ドル(日本 約530兆円)
経済成長率7.3%(日本 −1.4%)
物価上昇率 0.7%
対日輸出581億ドル
対日輸入311億ドル
在留邦人数 55357人

通貨は、1元=15円
大学出の給料が、約3〜4万円(日本円で)
工場の女性が、1〜1.5万円という話でした。
ただし、給料などお金の価値観は、上海のような
都会と田舎では、全く違うものなので単純に
対比は、難しいですとの話です。
黄浦江反対側の西側では、上海浦東
銀行等 20世紀初頭の建物が、並んで
います。川をはさんで とても対象的です
夜になると ライトアップされて 観る者を
150年以上前世界に門戸を開いた頃の
上海ドリームに酔わせます。
浦東周辺でさらに 高くそびえる88階建
の超高層ホテルが グランドハイアットです
(写真中央)展望ロビーからの眺めは、
まさに壮観です。

地上から 54階ロビーまで直通エレベーターで
わずか45秒。。。おっそろしい速さじゃ。
展望ロビーから眼下を望む
20〜30階クラスのマンション郡の様子です。
それが、見渡す限りという感じです。

4,5階程度 のビルは、本当に平屋の
建物にみえます。
1990年代以降の発展は、まさに
奇跡の10年といえるのでは?
日本の戦後50年に匹敵するくらい??
(ちょっと オーバーかな) 現地ガイドさん曰く
10年以上前に ちょっと頭のいい人が、上海へ
きていれば、皆大金持ちアルヨ。でも 今はダメヨ
皆んな、上海に来ているから 商売成功するの
むずかしいアルヨ。

東方明珠電視塔廻りは、明珠公園で
国際会議場 水族館などが、あります
さてさて 水廻りに目を移してみましょう
これは、滞在ホテルの浴室洗面です。
ホテルは、当地では、いちおう4つ星ホテル
(日本じゃ3つ星程度かな)
水廻りは 全てTOTO製。。
ハブラシ、タオルは、日本と同じように
常備されていました。
洗面器のシングルレバー水栓です
こちらでは、ハイクラスのホテルや
店舗では、トップブランドとしてTOTO製
を使用しています
ただし 笑い話も。。。
蛇口を使用すると 水がたまりまーす。
なんでやねん??ポップアップの排水
金具が調子悪い。
おいおい 点検しとるんかいな?
言っても しゃーないので
カウンター下へもぐって ポップアップの
金具調整で直りました。(ヤレヤレ)
さすが、水道屋さん。。。

それにしても フレキの接続部も 
なかなか 美しい?中国4000年の歴史
かいな。
こちらは、バス シャワーです。
お湯も 水も ちょうど良い適温でしたよ。

壁面には、シャンプー用の石鹸液と体を洗う為の
石鹸液が、常備されていました。
但し お湯を溜めると 写真じゃちょっと
わかりにくですが ちょっと黄色っぽい
感じ。シャワーを浴びている分には
分からんが。。

それと水は、若干臭いが、気になる。
生水は、絶対に飲むなと言われて
いました。
部屋には、冷蔵庫とは、別にミネラルウォーターが、
置いてありました。
トイレロータンクです。
ちなみに TOTOは、衛生陶器の生産
拠点として 2001年12月上海進出。
ロータンク内部です。
日本の物とは、内部金具が、だいぶ
違いますね。
ホテルより望む一般のアパート郡です。
こちらの アパートは、ほとんどベランダと
いうものが、ありません。
(高層マンションでも あまり見ませんね)
洗濯物は、建物外へ向かって干します。

ベランダが、ないんで室外機もいきなり
外へ取付。どうやって 修理するんか
私しゃーは、ずーと悩んでいました。
市内では、至るところでビル建設が
続いています。まさに タワークレーンの
林立している様子です。福山では
10〜15階では すごいなーという感じ
ですが こちらでは、20〜30階くらいの
マンションなんてざらです。田舎者は
ただ 見上げるばかりです。
再開発ビル建設の為でしょうか
大規模な 解体工事がいたる所で
おこなわれています。

わたしの感覚でいえば、私の住んでいる
町内会ひとつが、解体されているという
感じです。解体現場内では、多くの労働者
の人が 作業しています。大規模解体の
割には、大型重機はあまり見当たりませんでした
建築中の 30階程度の現場です。
さすがに 外部足場は、鋼製の足場を使用して
外部安全ネットもきちんとされています。
台湾とか香港では、よく高層現場でも 竹による
足場組みがあると聞きますが、小規模現場を
除いて あまりそういう現場は見ませんでした。

作業員も、ヘルメットは、よく着装されていると
思いました。ガイドさんによると 開発当初は、
日本よりの鹿島,大成等のスーパーゼネコンが、
超高層のホテルなどを建築されていましたが
今は、中国の地元ゼネコンも頑張っているそう
です。(地元中国企業ゼネコンの看板ばかりでした)
再開発 地区の超高層ビル群です。
商業ビル、マンションを含めてほんとうに
個性的なビルが多いと思いました。そして
ここ10年近くで建てられているビルが
多い為 きれいです。韓国ソウルも大都市
のひとつですが、ソウルのビルは、画一的
で、ここ上海ほど 個性が、ないです。
(これは、日本でも同じじゃが)

上海は、日本のように地震がないんで
耐震基準が、厳しくないので 設計者が、
自由に 個性ある建物が、作れるのかな?
こちらも 車中からみた ビルです。
40階建てくらいの 途中から 建物が、
せりだして おもしろいです。
私は,福山の水道屋さんですが、建築屋さん
設計屋さんが、見たら面白い建物が、いっぱいで
興味あると思いますよ。東京あたりの建物より
絶対に面白いと思います。
(福山の田舎者が、えらそーに。。)
黄浦江西側の外灘付近です
ここから見える対岸が冒頭の写真です。
ちょうど5月3日 向こうもメーデーを
はさんだ1週間程度の休みの最中
だったので大変な観光客(日本人は、
ほとんどわからないくらいの 中国人の
観光客)ここだけでなく どこへ行っても
上海以外からの 中国人観光客の数が
ハンパでは ない。。。盆と正月と祭りが
いっぺんにきたような 騒々しさです。
外灘での中国茶店のお店に入った時の
トイレです。男性用小便器です。フラッシュの
給水管のねじり具合が、また美しい。。

メーカー 型番はともかく どこへ行っても
とにかく 水洗です。(たまに水が 流れん
時もあったが 御愛嬌ですわ)
こちらは 洋風便器をパチリ
隣りの中国人観光客の冷たい視線を
あびながら、、、、
(わしゃー 怪しいもんじゃないで)
グルメもショッピングも最新を感じとれる
新天地。オープンカフェ レストラン等が
あって 夜になるともっと 賑わいます。
こちらの人は、けっこう外食が多いだそうです。
夜 食事に入った店舗のトイレです
メーカーは、わからんが センサー式
小便器でした。
ちょっとした所の 小便器は、センサー式
でした。
同じく日本でいう 和風便器です。こちら
では、日本と違って入ったドアのほうに
向かってしゃがみます。

また紙質のせいか 写真のようにゴミ箱が
おいてある便所では おしりを拭いた紙を
流すのでなくて ゴミ箱に捨てます。
そのまま流すと便器が 詰まりやすい
(日本と違って 紙が、ごつくて 溶けにくい
のかなー?)但し ホテルなど上級の店舗
では、そんな事はありません。
洗面所は、ほとんどシングルレバー水栓
そして クリーンドライがついています。
日本よりクリーンドライの設置率が、
高いのでは と思うくらい よく 
ついています
さて 今日は、蘇州へ
上海から 車で約1時間 
上海から蘇州への高速道路の両脇には、
海外 地方の合弁企業 社宅が 林立
しています。
写真は、朱家角の全長70mの 放生橋
(魚を逃がして 功徳を得るという意味です)
朝 10頃に到着したんじゃが、すでにたくさんの
ひと、ひと、人でした。そして、みな元気じゃー。
中国の人は、何食って朝からあんなに
元気かいな?
水路に36の橋が かかる水郷の町です
倉敷と柳川を一緒にして 鞆の浦の魚売り
のおばあちゃんが路地の間で商売して
いるという 感じです(ちょっと乱暴じゃ)

上海のような都会に住んでいる人が、
癒しを求めて こちらのような田舎にきて
(田舎といっても蘇州は600万人)
田舎の家庭料理を食べてリフレッシュ
するんだそうです。
朱家角での公衆便所
手洗いは、シングルレバー水栓
左側には、クリーンドライが設置されていました。
となりの女子トイレでは チップを取られて
いました。(紙を使用するからかな)
こちらは 人民公園内にある
上海博物館です。
威風堂々とした 建物です。
1952年に開館した 中国古代美術
博物館です。本館の所蔵は 12万点に
のぼります。ここでは、欧米の観光客が
たくさんいましたね。
青銅器 陶磁器のコレクションは
有名だそうです。

こういう 展示品を前に地元中国人の
お父さん、お母さんが、小学校くらいの
我が子に一生懸命説明していた姿が
印象的でした。(こちら 中国では、1人つ子
政策のせいでしょうか、子供は家族の宝と
いう感じが、見受けられましたね。)
こちらは 少数民族工芸の面です。
表情が、とてもおもしろいです。
中国はとっても広いから 少数民族と
言ってもたくさんあるんじゃろうね。
こちらは 博物館内の洋風便器です。
(アメリカ コーラー社)
ロータンクのシルエットが、おしゃれですね。

そういえば こちらに来て 暖房便座にも
ウォシュレットにもお目にかかることは
なかったです。
コーラー社の銘番があります
20年前までは、日本でも高級な所では
コーラー社の陶器を見ることがありましたが
今では ほとんど見る事はありません。
TOTO ,INAXの品物に勝るものは ないと
思います。(わたしゃー TOTO,INAXの宣伝マン
ではありませんから )
洗面カウンターです
めずらしく 2バルブハンドル水栓です
さすがに 掃除は、行き届いています。
ポップアップ排水金具の調整もバッチリ
やっぱり クリードライは、取り付けて
ありました。しかし 私を含めて あんまり
使用しとるとこは、見んかったんじゃが。
上海 豫園エリア
観光名所 豫園近くとあって 観光客が
非常に 多いです。
昼食は、この近くの百貨店とレストランが
一緒になったようなところで とりました。
(観光客専門みたいな 感じです)
こちらに写っているのは ほとんど
観光客と思ってまちがいないです。
とにかく 人 人 ひと ヒトです。。。。。

ただ どこの観光地へ行っても感じたのは
おじいちゃん、おばあちゃん、子供を連れた
夫婦、若いカップルといろんな 世代の
観光客がいっしょに楽しんでいるなーと
(日本だったら 年寄が行くような所だったら
若い者は、おらんし  若い者が好きな所には、
年寄りが敬遠するし。。。)
とにかく休日を皆で楽しんでいるなーと
思いました。(昔の日本もこんなかったのかな)
この日の昼食風景
とにかく量がハンパではありません
決して私たちは 贅沢しているツアー客
では ないんです。真中の皿が 前菜
左側の巨大なボウルの中には 麺が
その横が、肉と野菜の炒め物

右の巨大なボウルの中には、豆腐と
野菜のスープ  右の皿にはちんげんさい
の炒め物  手前の四角い皿には炒飯
写っていませんが、 すでに小さな飲茶を
それぞれ2ケ食べています。

この食事を2人でたべます。フーーー
こちらの食事の感想は、味が薄いです。
炒飯など塩コショーをふりかけたいくらい
あっさりしています。日本の炒飯とは
全くの別物です。日本で食べる中華料理は
本当においしいと思います 。
食べ終わった様子です。(食べる前と変わらん)
さらに デザートのスイカがありました。
日本人の感覚では、途中で足らんかったら
追加注文すれば良いとおもいますが
向こうの人にとっては 大変失礼な事で
余るくらいにもてなすのが 礼儀だそうです。
夜の食事は、いつもガイドさんと一緒にした
のですが、やっぱりたくさんの料理を頼んで
いました。別にお金がもったいなくてというより
なんか 食べ物を残すのは、気がひけるというか
申し訳ないというか。
それと食事中注意せんといけないのが、
お茶碗を持って食べない。(日本と全く反対です)
ほんと ところ変われば ナントヤラ。
こういう事の延長が、ビジネスでの思い違いや
トラブルのもとになるんかいな。
観光名所 豫園です。
19−20世紀租界時代も中国人によって
守られてきました。
屋根の瓦の反りが 独特です。
江南一の名園といわれる中国式の
古典的庭園です
独特の石は、蘇州の太湖から厳選された
石です。変わっているでしょう。
(加工してない 天然石なんです)

この石を自分の庭園に使用できるのは
富のある者の特権です。
豫園内では、中国女性による演奏が
行われていました。
女子十二樂坊みたい。
その様子をカメラに収める観光客の女の子
黄色のシャツの女の子が右手に持っていた
のは、焼き鳥ならぬ焼き蛙でした。
おいしそうに食べ食べ歩いていました。
(蛙は、鶏肉のささみにておいしいそうです)

ちなみに 観光客のほとんど皆といって
いいほど デジカメをもっています。
(SONY パナソニック、キャノン等)
みんな いいのを持ち歩いています。


携帯電話も 当然 日本と同じようにみんな
持っています。
一歩 外へ出ると また 
人、人、人です。
さっきより また増えたみたい。とにかく 行き交う
人の声やら 車のクラクションの音で 騒々しい。
こちらの現地ガイドの人でも 半日ここへおると
頭が いたくナルヨ。との事でした。

私と同じように田舎からきた観光客が、人込みの
様子をカメラに収めていました。(田舎へ帰ったら
私と同じように土産話をするんかな?)
こちらは、 タクシーからでてきた女の子を
パチリ。
若い男の子なんかは、写していませんが、
男女とも若い子は、オシャレで日本と
変わりません。オヘソを出した女の子も
結構いるしね。。(脚も長いしね。トホホ)
日本人より ちょっと細くてスマートかな。

ただ この写真と違って お店やホテル等では
必要のない愛想笑いなんか見る事は、絶対
ありません。(日本のコンビニのような所へも
行きましたが、店員は、何がおもしろくないんか
と いうくらい愛想は、ないし手の平出しても
お釣は、テーブルの上にバラバラと置かれるし)
でもこれが 文化の違いなんじゃね。
(これでも だいぶ良くなったんじゃと。。)
私たちの車の前にも歩道からあふれた人が、
車道にあふれてきて 悠然と歩いています。
クラクションにも慌てる様子はなし

こちらの運転手さんは、ほんんとうにクラクションを
よく鳴らすので みな 慣れているんじゃろうか?
人込みに酔ってつかれたんで
ガイドさんの勧めで足裏マッサージ
20元(3000円)で1時間ちょっとの
至極の時間 気持ちええんじゃね。

右の写真は、そこのホテルの
小便器でした(やっぱりセンサー式)
同じく 洗面カウンターです
シングルレバー水栓です。洗面器じゃなくて
わりと大きめなカウンターという所が、
多かったですね。
さて 帰途へ
空港へは リニアモーターカーで
西ドイツ製だそうです。

日本では リニアはずいぶん前から延々と
実験をしとるが いつ実用化するんじゃろう?

(日本人は、考えてから行動する。 上海では
行動しながら考える??)
写真でわかりにくいが 時速430km
でています。あっという間に 空港に到着
駆け足の上海めぐりでしたが、
百聞は、一見にしかず いい勉強に
なりました。(ほんまかいな??)

と 独り言をいいつつ我が家の料理に
舌鼓をうつ水道屋さんでした。。。