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水にまつわるお話

2020-09-25更新

バーチャル ウォーター

 

私達にとって最も必要な「水」、この水を少し違った視点から考えてみましょう。

地球上の水量は、約14億立方キロメートル

ただ 使用できるのは たった0.01%です。

 

 

 

ただ私達の周りでは、蛇口をひねれば水はいくらでも出ますし、

それ故、水はあり余っているかのように思えます。

「何故水が有り余っているように見えるのか?」そこに大きなカラクリがあるのです。

海外から食料を大量に輸入することによって、日本は、その分だけ水を使わないで済んでいるんです。

もし輸入した食料を日本で作ったとしたら一体その水がどれくらい必要となるのだろう?

この事が バーチャル・ウォーターです。

 

バーチャル・ウォーター、日本語で「仮想水」、ほとんどの水は、食物を得る為に使われていると言っていいのです。

 

写真に出ているハンバーガー、これを一つ作る為に必要な水の量は、1000リットル。

500ミリリットルのペットボトルに換算すると、何と2000本分になります。

あの小さなハンバーガーの何処に大量の水が隠されているのでしょうか?

ハンバーガーの材料別に見ると、ハンバーグのパテの素になるのは、主に牛肉です

牛肉の素は、言うまでもなく肉牛です。肉牛には」水を飲ませなければならないし、

牛が食べる牧草を育てる為にも大量の水が必要です。

さらに、パンの原材料となる小麦等を育てる為にも膨大な水が欠かせません。

口にする食品に如何に多くの水が消費されているかが、実感して頂けると思います。

牛丼一杯には、2000リットル、ざるそばには700リットル味噌汁一杯20リットル等々。

 

食べ物ではありませんが、皆さんのお手元の携帯電話も水で支えられています。

一見して全く水分がなさそうに見えるこれらの機器にも、製造過程では確実に大量の水が必要になります。

 

これらは「工業用水」として区分けされる水です。小さな携帯電話を1台完成させる為には、約910リットルもの水が使われています。

500ミリリットルのペットボトルで換算すると何と約1800本分です。

携帯電話の中身を構成する一つ一つの小さな部品そのものを作る際に使う水と、

その各部品を最後に組み上げる製造ラインで使う水の量を其々足した数字が、910リットルです。

パソコンは、4030リットル、乗用車については、1台あたり64700リットルもの水が使われています

 

自動車メーカーは、お互い競い合って地球環境に優しい電気自動車やハイブリッド車の開発を進めてはいますが、

製品が完成する前段階、部品製造で使われる「中間投入水」を減らしてこそ正真正銘の「エコカー」と呼べるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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